労働組合の仕事で、中央大会に参加してきた。
中央大会というのは、年に2回、10月と2月に開催され、
執行委員と代議員が集まって、活動報告、規定の改定の追認を行う行事である。
また、この時期は労使交渉での要求内容の確認も行う。
それと、今回は7月に参議院選挙があるので上部団体の副委員長が来て、
政治の話をしていった。
中央大会と言っても参加者十数名のうち、
話すのは、司会、挨拶(2名)、発表者(1名)の4名だけ。
しかも2名は挨拶である。
一応審議のかたちを取っているので、基本的には発表者が喋って、司会の人が
「拍手を持って承認とします」
って言ったらみんなで猿のおもちゃみたいに手をたたく。
これの繰り返しが主な内容になる。
執行委員は必ず出てくれと言われたから出たものの、
これに出席するために半日時間つぶして移動して
中央大会自体も半日あって、丸一日無駄にした結果
やったことは猿のおもちゃの真似事である。
無駄以外の言葉が正直見つからない。
誰も疑問を持っていないことが更に怖い。
審議が終わったら、政治の話。組織内候補を擁立するための話をする。
要するに、自分の名前と家族の名前を書いてよこせ、ということだった。
自分たちの産業に有利な政策を通してもらうためには
どうしても組織内候補の擁立が必要なんだ、という説明には納得する部分もある。
以前、民主党政権だったときに優遇措置を勝ち取れたが、猶予期間が少ない。
なんとかしないといけないんだということだった。
特に今は(というかずっとだが)民主党が弱まっているので比例でも
議席数を取れないため、絶対に協力するようにとのことだ。
各社組合員の3倍がノルマとのこと。
少ないと吊し上げて責めるんだと。
ノルマ制とか、脅して家族の分まで個人情報集めとか
やってることが非効率すぎて気持ち悪くなる。
「会議に出席しても何も発言しないのなら、いないのと同じ」
という言葉がある。
そうなると、これはいないことを要求されている会議ということになる。
コレを毎年やっている委員長さんや副委員長さんや書記長さんは
正気なのだろうか。
(正気じゃないから労働組合の委員長なんかやってるんだろうな)
次回は是非、私の代わりに猿のおもちゃを置いてもらいたい。
過不足なく仕事をこなしてくれるはずだ。